数あるナイトワークの中でも最も大きく稼げることから非常に人気のあるクラブ。
実力が身に付くにつれてスナックやラウンジとは比べ物にならないくらいの報酬を頂ける様になります。

ですが実際に働くかどうかの判断をするための正しいクラブの情報をご存じの方はそう多くありません。
働くならしっかり内容を把握してから働きたいですよね。
そこで今回はそんなクラブのお仕事内容と特徴について解説していきたいと思います。

クラブってどんなお店？

元々は「倶楽部(会員制)」という意味合いから、一部の限られた裕福層しか利用できない高級なお店の事を指していました。
近年は店舗数も増えたことにより一見さん(初めての利用客)でも入れるお店となり、多くのお客様が利用しています。

とは言えクラブは今現在もキャバクラやラウンジと比べて値段設定が高く、お店を訪れる方は政界関係に従事ている人や開業医、芸能人やスポーツ選手、企業の社長＆重役などお金に余裕のある人が多いです。
会員制のお店も未だ多数点在しており「高級なお店」というイメージブランドはまだまだ根強く残っています。

内装は高級店らしくラグジュアリーかつ全体的に落ち着いた雰囲気のあるお店がほとんど。
落ち着いた空間でお酒を飲みながら会話を楽しめる様に一つ一つのボックス席が広いことも特徴です。
お店によってはそれぞれの席が半個室の様になっており、隣が見え辛く周りの目を気にしたり他の人間と関わりにくく工夫してあるところもあります。

クラブの基本的な接客

クラブでは１人のお客様に1〜2人の女性が付くのが一般的となっていて、ソファーの隣に座って接客するのが基本です。
ヘルプとして付く場合はお客様が座っているソファーではなく、簡易的な丸椅子を使用して対面に座って接客するパターンもあります。

隣に座ることで距離が近くなるため、体が触れ合うこともあるためお客様と距離の近い接客
が苦手な方にとっては少し難しい業種かもしれません。

また上記でも少し触れた様にクラブを利用されるお客様の多くが高収入かつある程度の地位を持っており、相応の知識やトーク術は必須となります。
普段からニュースや新聞等に目を通して時事問題について少し語れる程度の教養は身に付けておくべきでしょう。

ナイトワークの中でも高級店に分類される業種である分、お客様のグラスを拭いたりたばこの火を付けたり、灰皿の交換等の細かい気配りもお店からしっかりと指導を受けます。
「マイペースで働きたい」
「気楽に接客したい」
ということが許される環境を求めるのは難しい環境ですが、その分お給料は他の業種よりも格段に高く、新人でも一ヶ月で一般的なサラリーマンの給料〜倍額近くを稼ぎだすことが可能です。

クラブには永久指名制度がある

ラウンジやキャバクラと同じくクラブにも指名制度が存在します。
指名制度とはお客様が自分を接客するキャストを名指しでお店に伝え、自分の卓に付かせる制度の事です。
指名されたキャストは指名料を頂けたりドリンクやボトルを卸してもらえやすくなるため、
指名を少しでも多く頂くために努力を積み重ねます。
そしてこの指名制度はお客様が自由に指名する女性を変更でき、例えば一日目はAさん、次回来店時はBさんを指名する…といった「指名替え」が簡単に出来る様になっています。

しかしクラブでは「永久指名制度」という制度が導入されているお店があります。
永久指名制度とはお客様が一度指名の女性を決めた場合、次回来店時からは同じ女性しか指名できなくなる制度です。

「指名中のホステスが休み」

「既にお店を辞めてしまった」

「ホステスが何かお客様に重大な粗相をした」

といった様な事情がない限り永久指名が外れることはありません。

この永久指名のシステムは女性にとってメリットが大きいという特徴があります。
一度指名を獲得すればリピーターを常に維持し続けることが可能ですし、他のホステスに顧客を取られる心配もありません。
また永久指名を頂いているお客様からの紹介で来店されたお客様から指名を頂けることもあるため、顧客が顧客を呼んでくれるという正の連鎖でリピーターを増やし続けることが可能です。

沢山の永久指名を頂くことでお給料が跳ね上がるのは言うまでもありませんね。

クラブには経営者兼責任者のママがいます

クラブではボーイがいるお店は多いものの、店舗の責任者として男性が置かれていることは少なく、ほとんどの場合は経営者兼責任者として「ママ」がお店に常駐しています。
「ママ」を勤めているのは多くの場合が現役のホステスor元ホステスで、お店に来店されるお客様と顔見知りであることがほとんど。
自分と同じ境遇である大先輩がお店で自分をサポートしてくれるのです。

お客様への接客の方法や注意するべき点についてしっかりと指導してくれますし、女性が望めばお客様を獲得するコツやお客様を管理する方法等を学ぶことができます。
自分の実力でお客様を掴み、お店を出店して繁盛させている人物ですからその言葉の信憑性は十分にあるでしょう。

お店で働くホステスの管理もママの仕事ですから、仕事での悩みや相談に快く乗ってくれるのも嬉しい要素の一つ。
同じ職種で働く女性の観点から的確なアドバイスを貰えるので、クラブで働く上で何か困ったことがあればまず初めに相談すると良いでしょう。

※お店によってはママはお店にはあまり出てこず、チーママ(子ママ)と呼ばれるママの補佐役の方がお店に常駐している場合もあります。

クラブの服装はドレスや着物が一般的

クラブではスナックやガールズバーの様なカジュアルな服装での勤務は認められていません。
基本的にはドレスでの接客が主となり、誕生日や特別なイベントの時に着物を着ることもあります。
派手過ぎる服装は好まれませんので、ある程度落ち着いたものをチョイスしましょう。
アクセサリー等は特別な決まりはないものの、目立ちすぎるものや奇抜なものは着用を禁じられる場合があります。

またヘアセットはパーティ時の様にガチガチに気合を入れて行う必要はありませんが、何も施さないまま出勤するのは望ましくありません。
クラブに相応しいヘアセットは美容室や担当のヘアメイクアップアーティストに聞けばいくつか提案してもらえるので、そちらを参考にしましょう。

クラブのホステスに求められる服装や身だしなみは、キャバ嬢の様なキラキラした派手さではなく上品な美しさなのです。

クラブは楽をして稼げる環境ではありません

ナイトワークは「お酒を飲んでお客様を接客する」という職業柄、「楽をして稼げる」というイメージが強いです。
しかし実際に働いてみれば分かりますが、少なくともクラブのお仕事は決して楽とは言い切れるものではありません。

クラブは高級店であるが故、自分を磨き続ける努力が必要になります。
政治や経済、世界情勢を中心とする時事問題に加え、男性が好む趣味(ギャンブルやアウトドア関連等)の話などをしっかりと勉強して頭に入れておかなければなりません。
クラブを利用されるお客様の話について行くことが出来なければ、いつまでも指名が貰えず時給以上のお金を稼ぐことも難しいです。
もちろん指名を頂いた後も営業メール等の努力を怠るわけにもいきません。

クラブで「楽して稼ぐ」というのは非常に難しいことであることを理解しておきましょう。

高級クラブで働く事とは？！ まとめ

クラブは他業種に比べて面倒なことは多いものの、その分報酬は莫大になります。

「とにかく大金を稼ぎたい！」

「短期間で効率よくお金が欲しい」

「お金のためなら努力は出来る」

という人にはピッタリの業種です。
一度型にハマればリピーターも獲得しやすく、客層も良いので働きやすくなります。

稼げる上に働きやすい環境を手に入れるために、クラブで少し上の階級に向けて努力してみませんか？